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ナマコのからえばり / 椎名誠 毎日新聞社

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ナマコのからえばり (集英社文庫)著者 : 椎名誠集英社発売日 : 2010-08-20ブクログでレビューを見る»サンデー毎日2007年8月19日・26日合併号〜2008年6月8日号に掲載されたコラムをまとめたもの。週刊文春の赤マントシリーズは開始当時から知っていたのだが、こっちの連載はまったく知らなかった。文春の方は身辺雑記中心、サンデー毎日の方は企画物という住み分けのようだ。この連載を引き受けた当時、月に最低20本、多い時で24本の締め切りをすでに持っていたそうな。これだけ多大な本数と交錯するスケジュールをこなすバイタリティと創作力はどこからやってくるのだろう?というわけで、個人的にもっとも共感したのが「ボウフラニッポン」の巻。「日本のテレビは異常にハッピーで、それが行き過ぎて何か本質的に嘘くさい」「ニュースも世界の主要な出来事をまんべんなく報じているわけではない」「情報操作のようなものが日本的にそれなりに行われているのだな」とにかく、わし的にも最近はテレビがちっとも面白くなく、見たい番組がほとんどない。むしろ、イライラさせられ不愉快な思いをすることが多い。ダラダラとテレビを見てしまったあとに、自分の貴重な自由時間をくだらないもののために消費してしまったというものすごく虚しい気持ちになってうことがしばしば。数年前からテレビをあまり見なくなってしまったのだ。そんなこんなで、ちょっとしたメディア論は一見の価値ありなのでした。

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